Rds oracle 12c 19c アップグレード 手順

AWS社よりAmazon RDS for Oracle 12.1.0.2と12.2.0.1のサポート終了のお知らせが出ています。
サポート終了日まで、時間があまりないため、まだ対応されていない・・という方は、まずは19cにアップデートの計画を立てて、検証を進めていただくことが必要です。

■サポート終了日

・Oracle12.1.0.2の場合
サポート終了日は、 2022年7月31日です。

・Oracle12.2.0.1の場合
サポート終了日は、 2022年3月31日です。

サポート終了日以降は対象バージョンのCritical Patch Update が Oracle サポートからリリースされなくなります。合わせて、Amazon RDS for Oracleでもサポートが終了となります。

■バージョンアップしないとどうなるか?

Amazon RDS for Oracle 12.1.0.2 廃止のタイムライン( BYOL と LI の両方が対象)

現在 – 2022 年 7 月 31 日 – 12.1.0.2 の DB インスタンスを選択したバージョンに手動でアップグレードすることができます。
2022 年 6 月 1 日 – 12.1.0.2 スナップショットを選択したバージョンに手動でアップグレードすることができます。
2022 年 6 月 1 日 – Amazon RDS for Oracle は 12.1.0.2 での新規インスタンス作成を無効にしますが、2022 年 7 月 31 日までは自動アップグレードされずに 12.1.0.2 の DB スナップショットをリストアすることができます。
2022 年 8 月 1 日 – Amazon RDS for Oracle は、12.1.0.2 の DB インスタンスの 19c への自動アップグレードを開始します。
2022 年 8 月 1 日 – Amazon RDS for Oracle は、12.1.0.2 スナップショットから復元した DB インスタンスの 19c への自動アップグレードを開始します。

Amazon RDS for Oracleによる12.2.0.1 廃止のタイムライン(BYOLとLIの両方が対象)

現在 – 2022 年 3 月 31 日 – 12.2.0.1 の DB インスタンスを選択したバージョンに手動でアップグレードすることができます。
2022 年 2 月 1 日 – 12.2.0.1 スナップショットを選択したバージョンに手動でアップグレードすることができます。
2022 年 2 月 1 日 – Amazon RDS for Oracle は 12.2.0.1 での新規インスタンス作成を無効にしますが、2022 年 3 月 31 日までは自動アップグレードされずに 12.2.0.1 の DB スナップショットのリストアすることができます。
2022 年 4 月 1 日 – Amazon RDS for Oracle は、12.2.0.1 の DB インスタンスの 19c への自動アップグレードを開始します。
2022 年 4 月 1 日 – Amazon RDS for Oracle は、12.2.0.1 スナップショットから復元した DB インスタンスの 19c への自動アップグレードを開始します。

※自動アップグレードの際に、メール通知などはないので注意が必要です。

■19cのタイムラインは

2024 年 4 月 30 日: Oracle Database 19c のPremium Supportが終了します。
2027 年 4 月 30 日:Oracle Database 19cのExtended Support (延長サポート)が終了します。
Amazon RDS for Oracle は、2027 年 4 月 30 日まで Oracle Database 19cのサポートを予定しています。

■Oracle 19cにアップグレード時の注意点

アップグレード後、19c のオプティマイザによるプランの変更により、SQL 文が予期せぬ動作をした場合は、OPTIMIZER_FEATURES_ENABLE パラメータを使用することで、12c オプティマイザの動作を保持することができます。

また12.1.0.2 と 12.2.0.1 のエンジンバージョンの廃止による使用中の Reserved Instanceの影響はありません。

アップグレードについては、こちらの手順をご確認をお願いします。

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Rds oracle 12c 19c アップグレード 手順

Oracle Databaseデータベース・アップグレード・ガイド, 19c

F16191-13

Copyright © 1996, 2022, Oracle and/or its affiliates. 

原本著者: Douglas Williams

原本協力者: Drew Adams、Pablo Sainz Albanez、Frederick Alvarez、Yasin Baskan、Subhransu Basu、Rae Burns、Rhonda Day、Mike Dietrich、Joseph Errede、Daniel Overby Hansen、Yuan Hao、Subrahmanyam Kodavaluru、Jai Krisnani、Cindy Lim、Valarie Moore、Byron Motta、Satish Panchumarthy、Geetha Ravi、Carol Tagliaferri、Hector Vieyra

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こんにちは、菊池です。

Oracle Database のマネージドサービスである、Amazon RDS for Oracle で11gから12cへのメジャーアプグレードがサポートされました。

  • Amazon RDS for Oracle now supports 11g to 12c Major Version Upgrade

11gを利用しているシステムから、数クリックで12cへのメジャーアップグレードが可能です。

アップグレードパス

サポートされるアップグレードパスは以下の通りです。

現行のバージョン アップグレード先のバージョン
11.2.0.4.v1 -11.2.0.4.v9 12.1.0.2.v5
11.2.0.3.v1 -11.2.0.3.v4 11.2.0.4.v9にアップグレードが必要
11.2.0.2.v3 -11.2.0.2.v7

11.2.0.4以外の場合は、一度11.2.0.4.v9にアップグレード後、さらに12.1.0.2.v5へのアップグレードという2ステップが必要です。

SE/SE1ライセンスの注意

11g でStandard Edition (SE) または Standard Edition One (SE1) を使用していた場合には注意が必要です。アップグレード先の12.1.0.2ではSE/SE1がサポートされず、Standard Edition Two (SE2)を使う必要があります。 ライセンス込みでRDSを利用していた場合には自動でSE2に変更されますが、BYOLの場合にはSE2ライセンスを調達する必要がありますのでご注意ください。

  • Upgrading the Oracle DB Engine

やってみた

実際にアップグレードをやってみました。

Oracle SE One(ライセンス込み)、11.2.0.4.v9のインスタンスをアップグレードします。

Rds oracle 12c 19c アップグレード 手順

インスタンスの操作から、変更を選択します。

Rds oracle 12c 19c アップグレード 手順

DBエンジンのバージョンから、Oracle 12.1.0.2.v5を選択します。

Rds oracle 12c 19c アップグレード 手順

今回はテストなので、すぐに適用にチェックを入れます。

Rds oracle 12c 19c アップグレード 手順

確認画面です。パラメータグループも12.1のものに変更されます。

Rds oracle 12c 19c アップグレード 手順

実行すると、ステータスがアップグレードとなります。

Rds oracle 12c 19c アップグレード 手順

今回の構成では30分程度で利用可能になりました。エンジンがOracle SE Two 12.1.0.2.v5 になっています。

Rds oracle 12c 19c アップグレード 手順

パラメータグループが再起動の保留中となっていますので、再起動します。3分程度で再起動が完了し、全てのステータスが同期中になりました。

Rds oracle 12c 19c アップグレード 手順

まとめ

いかがでしたでしょうか。

オンプレやEC2にインストールしたOrace Databaseでは、数時間かけて実施するメジャーアップグレードも、RDSであれば数クリック、数10分で完了させることが可能です。

注意事項

  • アップグレード作業は非常に簡単ですが、アプリケーションへの影響の事前調査や、アップグレード後の動作確認は必須です。しっかりと準備して作業に臨みましょう。
  • アップグレード後に元のバージョンに戻す、ダウンドレードはできません。もし重大な問題が発生した場合には、直前に取得したスナップショットから復元するなどの対応が必要です。
  • 参考:Oracle Database 12cで非推奨となった機能とサポートが終了した機能

Amazon RDS for Oracle 19cのサポート期限は?

19c: Oracle Database 19c の Premier Support は 2024 年 4 月 30 日、Extended Support は 2027 年 4 月 30 日に終了します。

Oracle 12c 19cのサポート期限は?

[19c] ES期間が当初の~2026/3/31から13ヵ月延長されました。

RDS Oracle 12cのサポート期限は?

これは RDS for Oracle では 11.2.0.4 が該当します。 12c (12.2.0.1) は2020年11月末で本来サポートが終了する予定でしたが「Limited Error Correction(限定的なエラー修正)」が提供されることになり、EOSは2022年3月31日となりました。

RDS for Oracleのサポート期限は?

Oracle社は、Oracle Database 11.2.0.4 のサポートを、2020/12/31に終了することを発表しています。 RDS for Oracle 11g では、BYOLのEE, SE, SE1について、同様に 2020/12/31 で終了となります。