Time MachineでMacのバックアップをとりますが、そのためだけに外付けHDDを利用するのはちょっともったい無い。
パーティション(ハードディスクの領域)を分けてTime Machineと予備ストレージと便利に使い分ける方法を紹介します。
今回は2TBのポータブルHDDを例に説明します。
2TBくらいあれば半分にわけても1TBずつになります。
現在どのメーカーさんも9000円前後で2TBのポータブルHDDが購入できます。
ディスクユーティリティでパーティションを分ける
うちのHDDの詳細です。
1.25TBを外部ストレージとして、のこりの750GBをTime Machineとして使っています。
1つのHDDで両方こなせるので便利です。
やり方です。
アプリケーション→ユーティリティ→ディスクユーティリティを開きます。
今回は500GBのHDDを例に説明します。
上部の「パーティション作成」をクリックします。
サイズのところに好きなサイズをいれて「適用」ボタンをクリックしましょう。
これでパーティションがわかれました。
フォーマットは「MacOS拡張ジャーナル」にしておきましょう。
残り半分も同じように何か名前をつけておきましょう。
これで1台のポータブルHDDで2つのストレージが認識されるようになりました。
Time Machine用ディスクとして設定しよう
環境設定からTime Machineの設定を開きます。
先ほど作ったパーティションをTime Machineとして設定しましょう。
フォーマットは「MacOS拡張ジャーナル」でなければTime Machine用として設定できないので間違った方はフォーマットからやり直してください。
これで設定はおわりです。
1台でTime Machineとサブストレージを担うことができるようになりました。
初回は長いですが時間があるときにバックアップを取ってしまいましょう。
パーティションを区切ってTime Machineを利用するデメリット
パーティションを区切っているとはいえ、もとは1台のHDDです。
デメリットもあります。
Time Machineバックアップ中はHDDがおもたくなる
Time Machineは1時間に1回起動して差分のバックアップをとります。
その間にサブストレージに保存したファイルにアクセスすると通信がかぶるので動作が重たくなる可能性があります。
同時に壊れる可能性がある
これが一番のリスクですね。
1台なのでどちらかの要因でこわれてしまうとTime Machineのバックアップもサブストレージのバックアップもなくなってしまう可能性があります。
メリット・デメリットありますが1台でスッキリさせたい場合には有効な手段かなと思います。
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「マックのバックアップってどうやるの?」と悩んでいる初心者のために【Time Machine / タイムマシーン】についてまとめ
ました。
マックのデータバックアップは、アプリケーション「Time Machine」でやる
macOSのバックアップソフトは、Time Machine(タイムマシーン)です。
Time Machineのある場所は、
- アプリケーションフォルダの中
- システム環境設定の中
のどちらからでも起動できます。
手順
- 外付けのHDD/SSDをMacで使えるようにフォーマットする
- 外付けのHDD/SSDのパーティションを分ける
- Time Machineのドライブの設定
外部のHDD/SSDをフォーマット(初期化、消去)する
Mac(MacBook Pro)は、外付けのHDD/SSDをThunderbolt 3(USB-C)ケーブルやUSB3.0のケーブルでつなぐことで増設できます。
外付けのHDD/SSDドライブについて詳しいことは、以下の2つの記事で解説しています。
私が実際に買って使っている おすすめのHDD/SSDケースを紹介 します。 HDD/SSDケースって何? 外部記憶装置【HDDやSSD】で、パソコンにつないで使うためケースです。 パソコンにつなぐ接続 ...
パソコンのデータのバックアップを何にとれば良いのか?とよく質問を受けます。 パソコンにつないでデータを保存する外付けの記憶装置の中でも、 外付けのハードディスク「HDDスタンド」についてまとめ ました ...
買ってきたばかりの外付けのSSDやHDDをMacにつなぐと「接続したディスクは、このコンピュータで読み取れないディスクでした。」とダイアログボックス(警告ウインドウ)がでます。
Windows 用にフォーマットされているため、Macにつなぐと、この警告がでます。
「初期化…」のボタンを押すと、DiskUtilityが起動します。
Mac の ディスクユーティリティ の使い方
Macのディスクのフォーマット(初期化、消去)は、ディスクユーティリティ(DiskUtility)を使います。
場所は、アプリケーション → ユーティリティ フォルダの中にあります。
ディスクユーティリティを起動します。
左上のメニューボタンをクリックして、
開いたプルダウンメニューの「すべてのデバイスを表示」を選択して、サイドバー(左カラム)に、Macにつながるディスク(デバイス)を詳しく表示させます。
S爺
この「すべてのデバイスを表示」にしないと、パーティションに分けることができません。
サイドバー(左カラム)の「外部」に外付けのSSD/HDDが表示されるはずです。
フォーマット(初期化、消去)したいディスクをクリックして選択します。
次に、上のメニューの「消去」のボタンをクリックします。
- 「名前」は、あとでパーティションに分ける時に付けるので「名称未設定」のまま
- 「フォーマット」は、「Mac OS拡張(ジャーナリング)」
- 「方式」は、「GUIDパーティションマップ」
にして、プルダウンメニューの右下の「消去」をします。
S爺
最近のmacOSでは、ディスクの初期化(フォーマット)のことを「消去」と呼びます。
「消去」なので、データはすべて消えますから、必要なデータがある場合は他に移しておきましょう。
macOSでは、ディスクの容量は、そのまま表示されます。512GBのSSDは、511.77GBです。
Windows 10だと、512GB × (1000/1024)3 ≒476.7GB … 少なめに表示されます。
パーティションを分ける
S爺
Time Machine用の外付けストレージ(HDDやSSD)は、分割(パーティションにわける)をしないのが原則です。
Macが初めての初心者がパーティションを分ける場合、自己責任でお願いします。
Time Machineのバックアップ先のディスク(バックアップディスク)は、読み書きの制限がおきます。
外付けのディスクを「DATA」と名づけて、Time Machineの保存先ディスクに指定してしまうと、いろいろなファイルをそのDATAにコピーしようとするたびに…
このダイアログボックスが開いて、管理者のパスワードを聞かれるようになります。
バックアップ先のディスクは、管理者権限で保護されるからです。
そこで、外付けのHDD/SSDのディスクを
- Time Machineのバックアップファイル「Backups.backupdb」だけを保存するボリューム「BACKUP」
- 外付けのHDD/SSDとして、日常的に使うボリューム「DATA」
の2つに分けて使うようにします。
ディスクユーティリティで パーティションを分ける
パーティション
分けること。ラーメン屋「一蘭」のお一人様席の板でしきられているのもパーティションという。
先に消去した「名称未設定」のボリューム(ディスク)をクリックします。
上のメニューの「パーティション作成」をクリックすると、パーティションの青い丸が表示されます。
- 名前:BACKUP
- フォーマット:APFS または、Mac OS拡張(ジャーナリング)
- サイズ:128GB
にします。
このパーティションには、Mac mini の内蔵SSD 128GBのバックアップファイル「Backups.backupdb」だけを保存するようにします。
サイズの目安は、バックアップをとる「Macintosh HD」のディスクサイズと同じにします。
右下の「適用」ボタンを押して、「BACKUP」のパーティションを確保します。
残りを「DATA」として割り当てる
512GBのうち、128GBをTime Machineの保存ディスクとしてパーティションを切ったので、残りをDATAの外付けディスクとして使います。
円の残りをクリックするか、+をクリックして、
- 名前:DATA
- フォーマット:APFS または Mac OS拡張(ジャーナリング)
- サイズ:384GB(残り全部)
にします。
S爺
大容量のSSD/HDDなら、もう少し細かく分けても良いでしょう。
私は、パーティションを切るのが嫌いなので、細かく分けません。
右下の「適用」をクリックして、パーティションを切ります。
これで、外付けのSSDは、
- BACKUP:128GB
- DATA:384GB
の2つに分けることができました。
Time Machineのバックアップディスクをわりあてる
さっき作った「BACKUP」のディスクをTime Machineのバックアップディスクに指定します。
「バックアップディスクを選択…」をクリックして、
ここで、「BACKUP」ディスクを指定します。「ディスクを使用」のボタンをクリックすると完了です。
バックアップを暗号化する場合は、「バックアップを暗号化」にチェックを入れると良いでしょう。
S爺
外付けのHDD/SSDを盗まれると、「Backups.backupdb」から、自分のMacのクローン(複製)がそのまま作られてしまいます。
Time Machineの保存ディスクになると、Time Machineの緑のアイコンと同じディスクアイコンになります。
これで、120秒後から、Macintosh HDのフルバックアップが始まります。
マックのタイムマシーン(Time Machine) で できること
- 起動ディスク(Macintosh HD)の自動バックアップ
- 時間ごとにさかのぼって、ファイルの復活ができる
- 新しいMacを買ってきても、Time Machineのバックアップファイルから、そっくりそのままデータや設定を引き継げる
過去にさかのぼって、ファイルの復活をする
Time Machineで「Time Machineをメニューバーに表示」にチェックを入れておくと後々便利です。
書類を捨てたり、日々書き換えている書類を、過去にさかのぼって見たい時があります。
そんな時に、Time Machineのメニューアイコンから、
「Time Machineに入る」で起動します。
「Time Machineに入る」前に復活したいファイルが入っているフォルダを開いておきます。
ゴミ箱に保留で入れていたファイルをうっかり消してしまった場合は、ゴミ箱のフォルダを開いても良いです。
過去にさかのぼって、見たいファイルが見つかれば、それをクリックでハイライト(選択した状態)にして、「復元」ボタンで復活します。
過去にさかのぼるのは、画面右側のスライドバーを使うか、フォルダウインドウの右にあるボタンで過去にさかのぼります。
新しいMacを買ったり、Macをクリーンインストールした時のリストアオプションキーを押しながら、Time Machineのメニューを開くと
メニュー「ほかのバックアップディスクをブラウズ…」がでてきます。
バックアップディスクを選ぶことができるので、外付けのHDD/SSDをつないで、「Backups.backupdb」のフォルダを指定すれば、そこにバックアップされた内容がMacに戻されます。
S爺
MacBook Proのユーザは、盗まれたり、破損してデータごと全てを失うことがあります。新規にMacBook Proを買い直して使う機能です。
Backups.backupdbフォルダをゴミ箱捨てたら、ゴミ箱が空にできない
Backups.backupdbフォルダは、数十万の小さいファイルが収納されています。
Backups.backupdbをゴミ箱にすてて、「ゴミ箱を空にする」で消そうとすると、時間がかかります。
HDDをTime Machineのディスクにしていると、ゴミ箱が空になるまでに数日もかかります。
「Backups.backupdb」の保存されているボリューム(パーティション)をディスクユーティリティを使って消去しましょう。
順次追加していきます。
まとめ
macOSのバックアップ機能である、Time Machineの設定の仕方を解説したページを作りました。
リクエストされていたものの、ほんの一部です。
Macの使い方は、今後も下書きを完成させていきます。